表3の左へ行くほど粒子が細かく,粒子が細かいほど水も通りにくく,透水性が悪くなります。また,表1,2からも左へ行くほど含水量が多いことが分かります。
図1に示すように土はすきま(間隙)を持っていますが,このような土の地表面に構造物などを構築すると,間隙中の水や空気が排出され間隙の体積が減少し,地表面では沈下として現れます.その量を圧密沈下量といいます.
間隙の体積の減少は,
→砂質土の場合,飽和していても透水性が高いため,水が抜けやすく,比較的短い時間に生じます.
→粘性土の場合,透水性が低いので水の排水に時間がかかり体積の減少は長時間かかって生じ,また,
間隙比が大きいため沈下量も大きくなります.
以上のように、透水性の低い土が外力を受け、その間隙の水を排出しつつ長時間かかって体積が減少していくような現象を圧密といいます.
地盤上に構造物を建造する場合、それが将来どれくらい沈下するか、また、その沈下量が時間の経過とともにどのように進むかを予測することは設計・施工上きわめて必要なことです。 |